「ガウディとサグラダ・ファミリア展」

東京国立近代美術館で開催中の「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行ってきました。 

東京国立近代美術館

東京メトロ東西線の竹橋駅から徒歩3分ほどの場所にあります。
ホームの一番端にある階段を上がったところにある改札口が便利です。

 ・西船橋駅方面から乗車した場合は、
        進行方向の一番前の車両に乗ります。
 ・中野駅方面から乗車した場合は、
       進行方向の一番後ろの車両に乗ります。

改札口を出たら右手にある階段を登り、地下鉄の出口を出て右手に進みます。
朝日新聞社前のT字路の横断歩道を渡ります。
橋の上、緩やかな坂を登ってすぐのところ(右手)に「東京国立近代美術館」があります。

会期・開館時間など

会期:2023年6月13日(火)−9月10日(日)
開館時間:10:00−17:00 (金曜日、土曜日は20:00)
     月曜日休(7月17日開館、18日休館)

私は、平日の10:00に入館しましたが、入場者は多かったです。
展示室内には規制なく入れますが、展示を観るのにやや待つことが何回かありました。
12:15頃に会場を出た時の入場者は、少なそうでした。

 その日毎の違い、タイミングもあると思いますが、
 やはり朝一は避けた方がゆっくりと観られそうです。

イヤホンガイドなど

イヤホンガイドは、借りることをお勧めします。
何故なら、展示室を細かく区切っているため、コーナーが多く人の流れが滞り、
展示室毎に最初にある説明ですら落ち着いて読めません。
イヤホンガイドがあれば、補えます。
会場でのイヤホンガイド貸出しは、現金決済のみです。
「ART PASS」で事前購入しておくと、支払いが楽そうです。

大きい荷物は、コインロッカーで一時保管できます。
100円硬貨を用意しておくとよいです。100円は戻ってきます。

 会場内、一部写真撮影可能です。
 また、展示室を出たところで関連グッズの販売をしています。

図面が何点か展示されているので、単眼鏡をお持ちの方は、持参することをお勧めします。
私は、忘れてしまったのですが、利用されている方がいました。
図面で彫刻の配置を決めているものがあったりして、細部まで観られた方が断然面白いです。

(私的)見どころ

「フニクラ(逆さ吊り模型)」「コノイド曲線」「二重ラセン柱」等、
ガウディ建築の魅力を実現している仕組みが分かります。

超文系の私には、キャプションだけでは、全く理解ができないのですが、
模型や動画(数分で長さもちょうどいい)が、用意されており分かったような気になれます。

後は、資金、寄付金の表がぐっときます。
有名建築に「お金」の話がついてくると、人(経済)が関わっている感があって
味わいが深くなります。
(当事者ではないので。)

 資金とのせめぎ合いの有名ところ? は、
 安藤忠雄×光の教会、隈研吾×浜田醤油が記憶にあります。
 まだまだ、ありそうですね。

ガウディ何がすごい?

数年前にバルセロナに行った時、それ以前は、「独創的」であることが
ガウディの魅力だと思っていましたが、今回の展示では、
独創性を形にする能力に長けているところがすごいのでは?と感じました。
上に記載した「仕組み」での物理的な問題解決力だけではなく。

 ひとりでは成し遂げられないことを、多くの人と共に進めることができる、
 お金の管理もバッチリという理想の上司像ぶりです(私的)。

しかも、自分の身なりは構わず仕事を優先した(けれども、帽子は必ず着用していた)
というエピソードが、日本人心をそそります。

ガウディ(1852–1926)が生まれ育ったスペインの歴史、キリスト教文化、イスラム文化
そして、古代ギリシアから伝わる自然観(アリストテレス「自然は不必要なものは作らない」) 、
19世紀のフランスでいうアールヌーボー、ゴシックリバイバル等の時代的な流れを
理解した上で観ると、更に楽しめそうです。

 スペインは、一時イスラム圏だったんですね。

イベリア半島(スペイン・ポルトガルあたり)は、
かつて、キリスト教国の西ゴート王国が統治していました。
711年にイスラムが侵入し、西ゴート王国を滅ぼして以来、イスラムの統治が続きました。
そして、1479年に成立したスペイン王国が、1492年にナスル朝グラナダ王国を滅ぼし、
イスラム統治が終了したそうです。(レコンキスタ(国土回復活動))

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」から広がる世界

「Ruta de Modernisumo」というバルセロナのモダニズム建築を網羅できる
チケットがあるのは、ご存知でしょうか。

バルセロナには、ガウディ以外でも素晴らしい建築があり、
バルセロナ観光で建築を網羅したいという方にはお勧めです。

チケットを購入すると、左側のパープルの背表紙の本がついてきます。
但し、「Ruta de Modernisumo」は、バルセロナの各種観光チケットを販売している
ツーリスト・インフォメーションでは購入できません。

 私は、こちらで購入しました。(確か、2019年だったかと)

Institut Municipal del Paisatge Urbà i la Qualitat de Vida (IMPUiQV),
Ajuntament de Barcelona
Av. Drassanes, 6-8, 21st floor.
 引用元The Modernisme Route About us

 普通のオフィースビルの様なので、ここでいいの?と不安を感じつつ彷徨い
 すれ違う方々に助けられ、辿り着けました。
 当時、購入は現金のみでした。

小さい方の本は、NY観光中に書店で購入しました。上海の書店に通っていた時に購入しようか迷いつつ、足を運ぶたびにボロボロになっていくのを見守っていたのですが、10年以上経過して偶然発見。バルセロナに行くきっかけになりました。ご縁ですね。

Amazonにて、購入できそうです。(文字の色等、微妙に異なりますが)

そしてそして、辻仁成さんによる外尾悦郎さんのインタビュー
「design stories Presented by 自分流×帝京大学 THE INTERVIEW」
予習、復習にいいかもしれないです。

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